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オーストラリアの首都はキャンベラ!でも、あんまり知名度高くないですね。^^;そんなキャンベラからごくフツーのオーストラリア生活をお届けしてます。


by johnnycake
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ヴィクトリア州の山火事

先週100年に一度の猛暑といわれ、とくにその影響がひどかったヴィクトリア州では、週末に大きな山火事がメルボルン北部でいくつも発生し、死者が120人を越えるという最悪の事態となりました。1983年の灰の水曜日を上回る被害です。

6年前のキャンベラの山火事(ウィキペディア英語版へのリンクはこちら)では死者は4人に留まり、500軒もの家が焼けた割には、負傷者も二桁どまりでしたが、今回は家屋の被害は700軒台ですが、死者は120を超え、火が収まってからしか近づけないような地域ではこれからも遺体が見つかる可能性は大きいです。

今回のヴィクトリア州の火事は、やはり、田舎町がいくつも被害にあったことが死者や負傷者が増えた大きな原因ではないかと思われます。負傷者も3桁に達し、重態の方もかなりおられるようです。

キャンベラのようなサイズの町の場合、一定地域が山火事に脅かされても、避難ルートはいくつかあるし、町全体が一気に火の海につつまれるほど小規模ではないというのが人的被害が比較的少なかった要因じゃないかな、と思ったりします。

田舎の町だと、町から出る道がひとつしかなかったりしますから、そこがやられているともう逃げ道はないことになります。

山火事の場合、近づいてきたとわかったら、早い段階で避難するか残って家を守るかと決めなくてはいけません。残って最後の最後で避難しようとすると致命的なのだそうです。さらに残って家を守るにはかなり周到な準備が必要で、生半可ではやはり致命的です。

キャンベラの山火事以来「山火事に備えて」というパンフレットが夏の始めに出回ったりするのですが、なかなかきちんと読めていなかったり、避難場所の確認なんかしていなかったりします。

そういう点では、日本の防災訓練ってのはすごいと思うのです。町ぐるみ、学校ぐるみでやっていたりして、キャンベラももう少し山火事に関する教育を地域ぐるみでやったらいいのにな、と思うことがあります。田舎の町などではやっているのかもしれませんが。

今回のヴィクトリア州の山火事で、我々もあれから6年たったから少したるんできているところもある今、きちんと防災対策を見直さなければいけないのでは、と反省させられました。

そういえば、6年前のキャンベラの山火事でも、「100年に一度の事態」と言ってました。それから6年しか経っていないのに、既に再び「100年に一度の猛暑」となっているんです。これから私が生きている間にあと何回ぐらい「100年に一度」が登場するでしょうか。あまり想像したくないですが。

以下 オーストラリアン紙のウェブサイトにある今回のヴィクトリア州の山火事の様子へのリンクです。

ヴィクトリア州山火事 Kinglake その1

ヴィクトリア州山火事 Kinglake その2

ヴィクトリア州山火事 Marysville
by johnnycake | 2009-02-09 13:59 | 自然・庭