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オーストラリアの首都はキャンベラ!でも、あんまり知名度高くないですね。^^;そんなキャンベラからごくフツーのオーストラリア生活をお届けしてます。


by johnnycake
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さよならピアノ

数年前、私の誕生日に友達夫婦からピアノをいただきました。丁度娘さんのために、新しく中古のピアノを購入し、それまで使っていたとっても古いピアノが不要になったから、家で使うだろう、とくれたのです。いや、ピアノのプレゼントなんて、どんなに古いピアノでもすごいですよね。かなり古いピアノで、もう調律はまともにできないと言われたのですが、他の楽器と一緒に演奏するのでなければ、まだ何とかなる、という状態でした。これをきっかけに長女にピアノを習わせることになり、翌年には、三女と私が、その半年後には次女も加わって、今では、4人でピアノを習っています。

さよならピアノ_c0013324_941126.jpg

しかし、調律できないピアノは、やっぱりだんだんと不都合が生じてきて、とうとう思い切って電子ピアノ(新品)を買うことにしました。それでも半年以上、どうしようか、と悩んでいたのですが、クリスマスに実家の両親が子供たちへのプレゼント用にといくらか現金を送ってくれたので、「そうか、こういうのがある程度たまったら買おう。」と思い至りました。そうこうするうちに、連れ合いがイギリスの舅に「新しく電子ピアノを買いたいと思っているんだけど。」というような話を電話でしたのです。そうしたら何と!最近家を売ったお金が入ってちょっとだけ太っ腹な舅が「私がそのお金を出そう。」と言い出したではありませんか。いや、びっくりしました。まさかね~、と思っていたら、4月になってお金が届きました。それは買おうと思っていた電子ピアノの値段をほぼカバーできる額でした。それに実家の両親からもらっていたお金を足してとうとう電子ピアノを買ったというわけです。舅は、自分でも電子オルガンを2台持っていて、自分で勝手に練習しては楽しんでいる人ですが、孫娘たちが自分と同じように音楽を楽しむ姿を想像してくれたのかもしれません。

というわけで、我家でずいぶん活躍してくれたピアノはお払い箱となり、楽器店に引き取られていきました。そこでまた新たな人生が待っているかどうかはわかりませんが、慣れ親しんだピアノとさよならするのは、だいぶ悲しかったです。ちゃんと音が出ないとはわかっていても、このピアノ独特の哀愁ある音はもう我家では聞けないと思うと、ちょっと感傷的になってしまったのでした。何でも、このピアノは、友人夫妻のところへ来る前は、ある音楽家の家にあり、その前は、今の国立博物館の前身だった博物館の建物に置いてあったそうです。鍵盤の上の真ん中あたりに輸入したシドニーの会社の名前が書いてありましたが、ネット検索してもその会社は見つかりませんでした。恐らく1910年代に作られたピアノだろう、と調律をする人は言っていましたが、本当のところはわかりません。


by johnnycake | 2006-05-02 09:40 | 身の回り・生活