やっと座れる
2006年 06月 08日
我家のラウンジにはずっとまともなソファがありませんでした。連れ合いはずっとレザーのソファが欲しいと結婚当初から言い続けていましたが、レザーは高いので買えないというジレンマがあり、それならば、買えるようになるまで中古の安いので我慢する、という方針で過去15年間、安いソファーを貰ったり買い換えたりして3セット使いきりました。使い切ったというのは、もう人にもあげられないくらいボロボロになるまで使ったということです。そして、去年、ようやく手の届きそうなレザーのソファーセットを見つけて買う決心をしたのです。
決心はしたものの、欲しかった色のが在庫になかったりなどして、色々な店を渡り歩いて、結局オーダーしたのは今年の1月でした。「3週間くらいで中国から品物が届くから。」と言われて、1月のうちにボロボロになったそれまで使っていたソファーセットを処分しました。しかし、2月も終わりになって、まだ品物が届かないということを聞き出し(こっちから聞かなきゃ知らせてくれないというところがいかにもオーストラリアです)、3月終わりまで待たなければならない、と言われました。仕方がないので、ビーンバッグを5人分購入してソファー代わりに使うことにしました。1ヶ月くらいそのまま待てばいいのに、と思うのは、床に座ることに抵抗を感じない日本人の私。連れ合いはやはりずっと床に座るのは苦痛なようです。その結果ラウンジがこの状態になりました。
そして3月の終わりが過ぎ去っていきました。またもやこちらから聞かなきゃ教えてくれなかったんですが、3月半ばに来るはずだったコンテナが来なかったので、4月半ばまで待たなきゃいけない。こりゃビーンバック買っといて正解でしたね。そして、4月の終わりにまたまたこちらから問い合わせてみたところ、4月半ばのコンテナが遅れているから5月初めまで待って欲しい。「これで次来なかったら解約してやる~!」としびれを切らすところでしたが、よくよく考えたら、これを解約したら、また別の店で同じことをやることになるんだろうなぁ、ということで取りあえず様子を見ることにしました。
そして、5月半ば、ようやく店から連絡があり、「配達するからいつがいいか。」と聞いてきました。翌週の火曜日に連れ合いが休みが取れるというので、その日を指定したのですが、その前日になってまた電話があり、「明日配達できなくなった。」と言うのです。セットの左半分が間違えてシドニーからワガワガに配達されてしまい、キャンベラには右半分が二つやってきたからだそうです。それを一旦シドニーに戻してまたキャンベラに配達し直さなければならないので、後1週間は遅れるですって!あー、もういいよ、もういくらでも待ちますよ。そして、それからさらに10日たった先週、ようやくやってきました。
配達の日は超運悪く雨。キャンベラで雨が降るのはとてもめずらしいことなので、何もこんな大きいものの配達の日に雨なんか降らんでも~、とため息です。ソファーは4つのパーツにしっかり梱包されて届きました。もちろん配達の兄ちゃんたちは濡れた靴のままラウンジにどかどかっとあがりこみ、でかい荷物からは水がしたたるままカーペットの上に置いてくれます。デリカシーなんてかけらもない兄ちゃんたち。そりゃあ安物のカーペットではありますが、濡れた靴で上がられるってのは涙が出ます。;;そして、しっかり梱包されたモノタチをそのまま置いて「はい、さよなら~。」と帰って行ってしまったのでした。
中味ちゃんと確かめてから残金の支払いしたいんだけど、と言ったら、「何かあったら店のほうに電話しな。ちゃんと梱包してあるだろ。問題なんかねぇよ。大丈夫だからよ、な。」と刺青がばしばし入った兄ちゃんたちに言われて不覚にもすごすごと引き下がった私。チクショー。それから包みをといて組み立て(と言っても足をくっつけて4つのパーツをつなげるだけなんですが)に2時間。こんなに時間がかかったのは、半分は包んであったプラスチックがだいぶ濡れていたからです。
そして、ようやく座れました。へへっ。紺色のレザーのコーナーラウンジです。両端はリクライニングチェアーになってます。組み立てたときに気が着いたんですが、間違えてワガワガに配達されてしまった部分には既に足がくっついていたにも関わらず、足の部品が入ってました。ということは、ワガワガに残った半分には足の部品がついてないってことになるんですかね?どうでもいいけど、ウチに来たのに部品が足りないってことがなくて本当によかったなぁ、と思ったのでした。いまだに店から何の連絡もないってことは、あの足は必要ないものなのかなぁ、とも思うのですが。