山火事の季節
2006年 12月 15日
毎年暑くなってくると、オーストラリアでは各地で山火事が発生します。今年は例年になく暑い10月だったことと、記録的に少ない降雨量だった11月にみまわれ、山火事シーズンも早くから深刻化しています。昨晩は自宅を消火作業中に亡くなった男性も出ました。大きいのは、ブルーマウンテイン国立公園を何ヘクタールも焼き尽くした11月の火事やヴィクトリア州で今も続く山火事(この中で死者が出ました)があり、また、タスマニア州各地でも山火事が続いています。
毎年今の時期は、山火事報道が日常茶飯事となっていますが、山火事の規模が大きくなると、遠く離れていてもその影響が出てきます。今週の初め頃には、キャンベラにも他州の山火事から発生した煙がやってきて、煙臭く空もずいぶん霞んでいました。こういう光景に出会うと、4年近く前の大火事を思い出してしまいます。実際には山火事は400キロ以上離れているので、こちらにまでやってくることはない、とはわかっているのですが、しかし、4年前にも市当局は「国立公園が燃えているだけだから大丈夫」と言っていたではないですか。煙だけだから大丈夫なんて思っていたら、ある日突然空が暗くなり始めて一挙にファイアー・ボールがやってきたのではないですか。(英語版ウィキペディアにアニメーションでキャンベラに火が広がった様子が出ていました。)
下の写真は、一見綺麗に見える夕陽ですが、これは山火事の煙の成せる技です。
そして、太陽が赤黒くなってしまうと、かなりの量の煙が空気中に含まれていると思って間違いないです。(下の写真は、シャッター押す前はちゃんと全体像が見えていたんですが…。^^;)
まだまだ夏は始まったばかり。大きな被害なく無事山火事シーズンを乗り切れますように。
つけたし - 4年前のキャンベラの山火事の写真のページに我家のそばの山の写真が載っていました。こちらです。この中の最初の3枚にある山の反対側のふもとに我家があります。この写真は風下から撮ったもので、今まさに火の海がひろがっていくところですが、我家のほうは既に火の最前線が通った後で、家が何軒も燃えていた頃です。写真をみるとやっぱり凄かったな、と思い出します。