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オーストラリアの首都はキャンベラ!でも、あんまり知名度高くないですね。^^;そんなキャンベラからごくフツーのオーストラリア生活をお届けしてます。


by johnnycake
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昔懐かしいSFの話

昨日のブログでキウイのことを書きましたが、そこで「トリフィドの日」と書いたら、それは何?というご質問がありましたので、ネットで検索してみたら、出てきました。SFの、歩くことが出来る植物が人間を襲って行くという話だった、といううろ覚えの私。なので、キウイに襲われそうで怖いというような意味合いで使ってみたんですが、どうしてどうして、結構深いお話だったということがわかりました。作者はジョン・ウィンダムで、原題はThe Day of the Triffidsというのだそうです。邦訳の題はひとつだけではないそうで、「トリフィド時代」だとか「怪奇植物トリフィドの侵略」というふうにもなっているのもあるようなのです。

「はるの魂 丸目はるのSF論評」というサイトに出ているトリフィドに関する項目には、あかね書房の少年少女世界SF文学全集で子供の頃に読み、ずっとこの変わった植物と私が覚えていたのと同じような話の筋を覚えていたと書いてありました。そして、最近になって創元SF文庫の『トリフィド時代』を読み直し、実際の話はもっと奥の深いものだったことなども。「はるの魂」以外のサイトでも、同じような「うろおぼえの話の筋」と「読み直して話の奥深さを発見した」という記述がいくつかありました。もとの話は、化け物が人間を襲う、それを最終的にやりかえす、という単純なものではなく、人間が新しい社会作りに一から取り組むことを余儀なくされたら、どうなるか、をシュミレーションしたようなものらしいのです。つまり社会のありかたはどうあるべきか、みたいなものですかね。

兎に角、こういったサイトを読み進むうちに、これは、また原作を読み直さねば、と思ってしまったのでした。それにしても、少年少女世界SF文学全集、そういうのをいっぱい読んだんだっけ。しかし、この全集では、邦題が「トリフィドの日」ではなく、「怪奇植物トリフィドの侵略」となっています。では、私はどうしてずっと「トリフィドの日」だと覚えていたのだろう?といぶかしく思っていたところに、年配の方がトリフィドに言及するときは早川書房の「銀背」と呼ばれるシリーズのことを指していて、訳題も『トリフィドの日』というやや文学的なものでしたので、(以下略)”という記述に行き当たりました。これは太郎次郎社というサイトにあったものですが、(引用内の下線はJohnnycakeがつけました)「え、私ってもしかして、もう年配って呼ばれる年齢!?」と一瞬、思ってしまいました。そして、さらに検索したところ、この銀背というのは、ハヤカワSFシリーズを指すことを知りました。このシリーズのリストを見たとたん、懐かしさに思わずPCの前で叫んでしまいました。そう、私はこのシリーズを読んでいたのでした。そうです、私は既に年配と呼ばれる年齢だったのです。(少なくとも、太郎次郎社さんにとっては…。)


by johnnycake | 2005-01-20 21:21 | 趣味