2007年 冬休み旅行 (3) ヘップバーンスプリングスを経て帰途へ
2007年 07月 25日
バララットで散々遊んで散財した後は、予定では途中峡谷によってブッシュウォーキングをしてから「オーストラリア一の温泉街」という宣伝を掲げているヘップバーンスプリングスへ向かうはずでした。しかし、あまりの寒さにブッシュウォーキングをパス。もう少しバララットで遊んでから午後ヘップバーンスプリングスへ向かいました。バララットでキャンベラから合流した友達家族と2家族で帰路途中に寄ることにしていたのですが、その友達家族の今回の目当てはこの「温泉街」だったのです。(温泉街というと、日本の温泉街を想像しちゃうのですが、全くそういう雰囲気ではありません…。)なのに、行ってみると、メインの温泉リゾートは改装工事中でお休み。他に色々電話したんですが、10軒以上電話して子連れOKというところは一軒もありませんでした。信じられない。以前この温泉街に来たのはもう17,8年前になります。子供の産まれる前でしたから、子供の施設なんかは全然チェックしていなかったんですが、それにしても、こんなに子供お断りの場所だとは知りませんでした。友達家族は、かなり残念そうでしたが、私たちは特に温泉への執着もなかったので、そのままユースにチェックインしてのんびり。翌日は早めに目的地のハンギング ロックへ行こうと早く寝ました。
ハンギング ロックというのは、農業地帯のかなり平らな地域にぽつんとある岩山なんですが、1967年に出版されたオーストラリアの小説Picnic At Hanging Rockで一躍有名になった山です(ウィキペディア英語版の項目参照)。映画化もされ、全国に知られるところとなりました。私はこの小説も映画もオーストラリアに移住する前から知っていて、19年前にも連れ合いとこの山に行ったことがあります。
さて、朝は割合早く起きたし、準備万端とユースのキッチンで朝ごはんを食べていたら、なんと!雪が降り出したではありませんか。こんなに標高の低いところで雪が降るなんて本当に珍しいです。雪と言っても霙に近く、すぐにやむさ~、と出発しました。しかし、東に行くにつれてだんだんと激しい雪になり、そのうち道路にも積もってきたではありませんか。
そこで車を止めて、連れ合いと友達は手伝いに行き、女性陣と子供等は車の中で待機していたんですが、その間にも雪は降る降る…。追突事故と言っても、車が少し破損しただけだったんですが、一応救急車と消防車がやってきました。救急車もご覧の通りの雪まみれ。我等の愛車もこの通り。
結局何とかUターンして近くの町まで戻ったものの、四輪駆動車以外は午後まで通行禁止ということで、立ち往生してしまいました。仕方なく、カフェと公共図書館で2時まで過ごし、ようやく抜け出したものの、最後の宿であるオーブリーはかなり遠いのでした。しかも途中豪雨に見舞われ、結局目的地に着いたのは7時半。途中ベンディゴを抜けたあたりから運転交代した私ですが、4時間ぶっ続けの夕方の運転はかなりこたえました。
あれだけ雨が降れば緑になるはずだよねぇ、と翌日雨のあがった後青々とした緑の中を走りながら思いました。Hume Highwayを飛ばしてキャンベラへの分岐点あたりまで来たところで、緑が灰色になり、景色が一変したのがとても印象的でした。ヴィクトリア州もこれまでかなり旱魃で、今でも取水制限も続いているということでしたが、キャンベラ近辺がいかに枯れ果てているかを強く感じた旅でもありました。